第二回サウジカップ(The Saudi Cup) D.イーガン騎乗・ミシュリフ優勝


第二回サウジカップ

昨年から続くコロナ禍の中、中央競馬は一度も中止になることが無く継続して開催されてますが昨年4月の緊急事態宣言以降フリーカメラマンへの撮影自粛要請に始まり10月以降に一部カメラマンへの撮影解禁となった後も以前のように自由に撮りに行くことが出来ない日本の競馬場。

そうなれば確実に撮りに行ける海外に!と思ったりしますが新型コロナウイルスの第三波などで行動制限や入国拒否など、これまた自由に撮りに行くことが出来ない状況の中で2月20日に行われた第二回サウジカップはメディアにも特別VISAが発給されて入国可能という(サウジアラビアでは現時点で日本人の入国は外交官か医療関係者に限られる)こともあり、昨年の第一回に続き行って来ました。

もちろん出国前のPCR検査を受けての陰性証明書や現地に着いてからのPCR検査など感染拡大防止が大前提で、いつもの海外がさらに遠く感じながらも色々な方に助けて頂いて無事に行って帰って来る事が出来ました、こういう状況でしたが藤田菜七子騎手のインターナショナルジョッキーズチャレンジ参戦や3つのカテゴリーに日本馬が5頭出走し2勝を挙げるなど成果は十分にありました!

それではキングアブドゥルアジーズ競馬場の雰囲気、インターナショナルジョッキーズチャレンジデー、サウジカップデーの様子をどど~んと紹介します。

 

キングアブドゥルアジーズ競馬場

昨年とはスタンドの色が違ってましたね、レース当日も無観客のはずなのに関係者なのか結構人が入って居て驚きました。

インターナショナルジョッキーズチャレンジ

19日の金曜日に世界の名手12名+地元2名の14名によるインターナショナルジョッキーズチャレンジが行われました!

日本からは昨年選出されたものの直前の怪我で辞退した藤田菜七子騎手が参戦して4レース中2着、5着、6着、12着の成績で12ポイントを獲得し総合4位タイという結果になりました。

ジョッキーチャレンジの第一戦はJ.ヴェラスケス騎手に変わって参戦したM.スミス騎手が早め先頭から粘って昨年に続きサウジアラビアで勝利を挙げました、道中後方から鋭く外を伸びて来た藤田菜七子騎手が2着!

第二戦はフォーリー騎手が4角先頭から直線で突き放して15ポイントをゲット!

第三戦は直線4頭の争いから残り200mで抜け出したフォーリー騎手が連勝し優勝のタイトルをぐっと引き寄せました!

最終戦となる第四戦は地元A.アルファライディ騎手が残り100mで鋭く外から伸びてきて総合2位に入りました。

シリーズの結果は

優勝S.フォーリー(アイルランド)30ポイント

2位A.アルファライディ(サウジアラビア)25ポイント

3位M.スミス(アメリカ)19ポイント

4位藤田 菜七子(日本)
 M.ホルムベリ(スウェーデン)12ポイント

サウジカップデー

高額賞金のレースが8つ行われるサウジカップデー、芝レースも前半の3レース組まれており芝の短距離から長距離、ダートレースもカテゴリーが豊富で来年以降、日本馬の参戦もさらに増えそうな感じです。

1レースは昨年ディアドラが走ったネオムターフカップ(芝2100m)

ドイル騎手が差し切ってサウジアラビア初勝利!

2R 1351・ターフスプリント(芝1351m)はビュイック騎乗のSpace Bluesが優勝

3R レッドシー・ターフハンデキャップ(芝3000m)はコスグレイヴ騎乗のGifts Of Goldが優勝

4R ジョッキークラブローカルハンディキャップ(ダート1800m)はラモス騎乗のAlbathalyが優勝

5R オバイヤ・アラビアンクラシック(ダート2000m)はアルファライディ騎乗のMashhyr Alkhalcdiahが優勝

6R アルラジバンク・サウジダービー(ダート1600m)
日本からピンクカメハメハ(牡3歳・森)が出走、直前で戸崎騎手に乗り替わり、好位追走から直線で先頭に立つと最後まで先頭を譲らず、森厩舎は昨年のフルフラットに続き2年連続のサウジダービー制覇!

7R サウジアラビアエアライン・リヤドダートスプリント(ダート1200m)
日本からコパノキッキング(セ6歳・村山)マテラスカイ(牡7歳・森)ジャスティン(牡5歳・矢作)が出走
マテラスカイが軽快に逃げて押し切りを狙う外から鋭く伸びたビュイック騎乗のコパノキッキングが差し切り勝ち、マテラスカイは昨年と同じ2着、ジャスティンは出遅れが響いて6着でゴール

8R サウジカップ(ダート1800m)
日本からチュウワウィザード(牡6歳・大久保)が出走(戸崎騎手)
シャーラタンが抜け出した所をD.イーガン騎乗のミシュリフが差し切って優勝、フランスダービー馬がダートでも大仕事をやってのけた、チュウワウィザードは9着でゴール

華やかな舞台のサウジカップデー、これから世界的なイベントに発展していく!  そう思わせる関係者の意気込みを感じました、日本馬の活躍も期待していいでしょう、芝のレースでも日本からの活躍馬が出る日が近いと思います。