
初のプロヴァンス地方へ~
あっと言う間に過ぎ去ったコートダジュール地方の日々、今度は西へ移動してプロヴァンス地方を目指します。
今回もairbnbにて貸切宿をメジャンヌ・ル・クラップ(mejannes le Clap)に13泊取りました!
新たにどんな旅が待っているのやら…
またしても食材を仕入れてから向かいました。
到着した宿は想像とかなり違い愕然としました!?
キッチンとシャワーはシェアハウス、そこから50mほど離れたベッドの部屋には水道設備が無くソファとベッドのみ、さらに10m離れたトイレは便座の下にポリバケツがあって用が済むとおがくずをかけてバケツが溜まったら肥溜めに捨てに行くという…
サイトの写真では良く見えたのですが、あまりにもの違いにどうしましょ状態!??
でもまあ仕方無いので過ごすことにして夜を迎えると。
グレオリエールで見た星空よりもさらに満天の星、天の川に流れ星!
これらをベッドからも見ることが出来て、ちっぽけな事を気にするのは止めることにしました。
トイレ、キッチン、シャワーのついたキャンプでコテージに泊まる感覚で行けば全然OK!
世界遺産がいっぱい
このプロヴァンス地方は世界遺産がたくさんあって見どころ満載。
先ずはワタシがこの旅で一番行きたかった、古代ローマ時代の水道橋ポン・デュ・ガール(Pont du Gard)
卓越した建築技術と土木設計には感心しきりでした。
続いてオランジュ(Orange)のローマ劇場(The Roman Theatre)
オランジュの凱旋門
こちらも古代ローマ帝国の遺跡が当時のまま残っており、歴史を肌で感じながら回りました。
翌日はカマルグ(Camargue)湿地帯へ、ここは野生のフラミンンゴと白馬が有名で良い写真が撮影出来るといいなぁと向かいました。
この日は生憎の天気(曇り時々雨)でロケハンに、色々と走り回って途中で無料の渡し船に乗ったりしましたがフラミンゴはちょくちょく見つかりましたが、野生の馬は全く居ません…
これはなかなか手強い戦いになりそうです。
とりあえずフラミンゴはGET!
最初に見つけたこの場所が後で凄いことになるとは…
天気が良くなった翌日にリベンジ!
途中に咲いていた向日葵が鮮やかでした。
ひょっとすると湿原に入れば野生馬に出会うかも?
と思い普通(歩きや車)では入れないので乗馬で向かうことに、当日の申し込みでも3時間後に乗れるというので予約して空いた時間に自然野鳥公園のポン・デ・ガウ(Pont de Gau)に寄りました。
前日にカマルグのオフィスツーリズムにて「野生馬はどこに居ますか?」と聞いたのですが「はっきりと場所は分からい、でもここに行けば5頭くらい居ます」と教えられたのがポン・デ・ガウでした。
中に入ってみると…
居ました!
が、延々と草食べてました(笑)
野鳥が集まるスポットではこういった小屋から観察します
この隙間から大砲レンズで狙います。
小さな小屋で無理して撮らなくても、フラミンゴがいっぱいいる池が入口入ってすぐの反対側にありました…
フラミンゴの飛んでる所も撮れて満足した後は乗馬です♪
ワタシは10数年ぶりでしょうか?
これが想像以上に良くて途中、湖の中を歩いたり道路を横断したりして8歳の息子も一人で乗って頑張って御してました、ただインストラクターが危険なので一眼レフカメラを持って行くのは止めた方がいいというのでコンデジで行きましたが、確かに湖の上を歩くのはカメラにとって危険でした(笑)
最後に昨日フラミンゴを撮影した場所に移動して夕日とフラミンゴを撮影しようと準備していると、背後からドドッドドッと凄い蹄音が!!!
なんと白い裸馬の集団が走って来るではありませんか!?
慌ててカメラを構えて無我夢中でシャッターを切りました。
どうやら近くで乗馬をやっている場所から厩舎に引き上げさせるシーンのようで、突然の出来事にしては我ながら良く撮れたと思いました♪
(オマケに裸馬なんで野生馬っぽく見えるし)
肝心のフラミンゴの夕日は最後に陽が雲に隠れたので残念でしたがフラミンゴが近くに来たのでアップを撮ってこの日は終了。
もう一度リベンジへ
この日も朝からアルル(Arles)の世界遺産の闘技場へ
またしても古代ローマ帝国の凄さをひしひしと感じながら撮影しました。
この闘技場は今でも闘牛や牛追いショーをやっていて見ることが出来ました、が今回は時間が無くて建物の見学のみ。
古代劇場
市庁舎とシンボル
何故か傘が満開のオシャレな通り
昨日の裸馬の撮影が突然来た蹄音に慌てたのでもったいなくて毎日あの作業してるだろうということで、昨日のリベンジすべくまたしてもカマルグへ!
夕方まで時間があるので反対側のピンクの塩田へ先に寄ってから行くことにしました。
ちょうど馬が来そうな時間となって、この日は準備万端で撮影態勢に!
さぁ来い!と構えていると…
ドドッドドッと来ました♪
ね、行動を知っているとこんなもんですよ!(自画自賛)
何事も経験に勝る財産は無いですね~
またカマルグではこういうシーンを多く見ました、馬の上にサギが乗ってるんです!
馬に寄ってくるアブを食べるためだと思います。
野生馬ではありませんがやっとそれっぽい馬の写真が撮れて、満足して納得して帰りました。
翌日はカヴァイヨン(Cavaillon)で競馬があったので行ってみました。
カヴァイヨン競馬場は外側が芝コース、内側がトロッターでこの日はトロッターの開催。
競馬の後はアヴィニョン(Avignon)へ移動して世界遺産の歴史地区を観光。
重厚な外壁
教皇宮殿
有名なアヴィニョン橋
凄く天気が良くて青空と街並みが映える印象のアヴィニョンでした。
翌日は世界遺産のセヴェンヌ国立自然公園(Cévennes)に行きました。
自然公園なのでコレというシンボルのない世界遺産、結果的にただ山道をドライブしました(笑)
セヴェンヌまで来たら少し足を延ばして、ということで世界一高い橋のミヨー橋(Millau)の見学に!
支柱の高さ343mは圧巻でした。
高速道路ですが、この橋を渡るのは有料なので渡らずに帰りました(笑)
美しい村々があるリュベロン地方へ
この日はリュベロン地方の小さな美しい村の探索へ行きました。
先ずはルールマラン(Lourmarin)の古城へ。
お城から村が見渡せます
続いてボニュー(Bonnieux)
ルシヨン(Roussillon)
どこも可愛らしく美しい村でした、多くの観光客が村を歩いていました。
戻ってから、この日は天気が良く風も無かったので夜は物凄い数の星が見れて、しばし見とれてました♪
天の川がハッキリと!
何もしない!?
イギリスから慌ただしくバタバタと駆け足で動き回ってましたが、この日はノープランで何もしないと決めてボケっ~としながら買い置きの果物食べて、近くを散歩して近所にあった市民プールへ行ってゆったりと過ごしました。
ちなみに果物を仕入れたのは露店販売です、道路を走っていると道端に看板があって露店販売の果物屋さんをよく見かけました、試しに買ってみると安くて美味しくて!(メロンなんか2個で3ユーロ)
ちょくちょく旅のお供に桃やブドウ、リンゴを買いました♪
ゴッホゆかりの地へ
ゆっくりと過ごして休養したので、この日はゴッホが晩年過ごしたという村、サン・レミ・ド・プロヴァンス(Saint-Remy-de-Provence)へ向かいました。
ここも多くの観光客が来てましたが、とにかく村の作りがどこもオシャレです。
続いてアルルの跳ね橋を見学、現在は別の場所で復元されていますがゴッホの絵が看板としてあって見比べて見るとタイムスリップしたような感覚になります。
帰り道にフランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路の1つとして世界遺産登録されている。サン・ジル(Saint-gilles)の修道院にも寄りました。
翌日はまたしてもカマルグの野生馬を見たくてローヌ川を航行する船に乗りに行きました!
この日でシェアハウス部分で一緒に過ごしたアメリカ人のガブリエルとお別れだったのでパチリ、せっかくなんで皆で変顔(笑)
カマルグに移動してTiki3という船に乗りました。
しばらくするとドドドッ~蹄音が!?
おぉ~野生馬が来たか!?!?と思ったら、船と業務提携している牧場の方がガーディアン(カウボーイ)スタイルにて追って来てくれたのです。
他社の次の船でもやってましたから1日何回もやってるんでしょうね(笑)
その後も馬を見ましたが野生では無かったです…
カマルグの初日に乗った無料の渡し船の所が折り返し地点でした。
馬や野鳥を撮るために本気レンズ(大砲の超望遠レンズ)持参で船に乗り込んだワタシ、乗り込んだ時から目立ってましたが船長さんが随所に「あっちにいる」とか「右側を見ろ」とか野鳥やビーバーなど教えてくれるのですが、イマイチ分からなくて撮り逃していると「こっちへ来い」と操舵室へ来いと言うのです。
どうやらシビレをきらして、直接教えたかったみたいでせっかくなので子供と一緒にお邪魔しました♪
他にもたくさんの子供さんが乗ってましたが「あの子だけズルい!」的な発言が聞こえて来ました(笑)
船長の直接指導の下、珍しい鳥を撮って(ワタシは野生馬が撮りたかっただけなのですが…)
優しい船長のお蔭で貴重な体験をして船を降りました。
するとちょうど馬の引き上げ時間に間に合いそうなのでまたまた行って来ました。
この乗馬が終われば厩舎に戻すようです。
フラミンゴも帰宅時間
予定時間になってお馬ちゃんが来ました、3度目なんで余裕でフレーミング!
って過去2回よりも左側を走って来たので後ろの車が邪魔!!!
ってあそこに停めたのワタシなんですが…(バカバカ自分)
でも近くを通る時はバッチリ♪
最後に夕日に色づく水面とフラミンゴ撮って終了~
手応えアリで良かった良かった。
念願の芝レース
今回の旅で寄れる最後のチャンスの競馬開催、この日は先週行ったカヴァイヨン競馬場が芝とトロッターと混在開催だったのでもちろん行きました。
1レースを勝ったのは女性騎手のSARAH CALLAC(サラ・キャラックさん)
2レースはトロッター
3レースは芝
場内ではポニーの体験乗馬も、とても親切なおじさんでした♪
が、オールフランス語で話かけられた息子はガン無視だったようです(笑)
トロッターと芝レースが交互に行われていました。
これを撮った後すぐに雷鳴が轟いて大雨になったので撤収!
プロヴァンスの最後はどしゃぶりの大雨でした…
世界遺産カルカソンヌ(Carcassonne)へ!
初めはどうなるかと思われた13泊のキャンプのような生活も結局なじんで満喫の旅となりました、決め手は満天の星空で今から振り返ればとても貴重な体験が出来ました。
ここもいよいよ旅立つ日となりました。
プロヴァンスを後にしてワタシがどうしても行きたかったカルカソンヌを経由して、少しづつ北上してパリに向かいます。
カマルグの西にとても鮮やかなピンクの塩田があるエーグ=モルト(Aigues-Mortes)に行ったんですが塩工場なので近くに寄れず(近くに寄るにはオプションの乗り物に乗らないと行けない)時間が無く断念…
次にカマルグに来るならここは要チェック!です。
高速に乗ってカルカソンヌを目指します、ニースでの体験があるのでたんまり小銭を持っての高速道路は怖いもの無しです(笑)
辿り着いたカルカソンヌは凄い観光客で賑わってました(フランス2位の人気スポット)
城塞都市の圧巻の外壁と雰囲気は流石で歴史を感じました。
カルカソンヌは無料で見学出来ますが、観光に行かれる方は有料ですが城の内部まで入って回廊を歩いてみた方が絶対に良いですよ!
ここから有料
大聖堂の前に出てきて有料部分が終わります
夜景も撮りたくて1泊しました、翌朝はこれまた世界遺産のミディ運河(総延長距離360kmの壮大なプロジェクトで大西洋と地中海を結ぶ運河)は水面の高低差を補うために随所に調整場所があるのですが、カルカソンヌにもあったので見て来ました。
カルカソンヌ駅前にあるので多くの観光客も見てました。
フランス一美しい村サン・シウル・ラポピー(Saint-Cirq-Lapopie)
ミディ運河を見た後はフランスの美しい村100選の中で2012年に1位に輝いたことがあるサン・シウル・ラポピーに立ち寄りました。
なんとも雰囲気の良い村で女性ウケするの間違いないです!
この日はとても暑かったので見学終わりに食べたアイスクリームが美味しかった~♪
満足の見学の後はリモージュ(Limoges)の近くにあるシャトーのホテルに泊まりました♪
とても手入れされていて雰囲気が良くて、かなり気にいったんですが1泊のみ…それまでのキャンプのような生活から激変して、ぜひとももう一度泊まりたいホテルでした~
広い庭には馬や鶏、アヒルなど飼っていてクジャクも居りました。
ついでに人間も(笑)
最後はパリ観光
シャトーをチェックアウトして、約400km離れたパリを目指します。
パリで後1泊すればシャルルドゴール空港からの飛び立ちます。
長い長いバカンスもいよいよフィナーレ、子供のリクエストでパリ観光はエッフェル塔に上ることになりました。
(フランス初日は熱発でダウンしたので最後の最後でパリ観光)
チケット売り場も大混雑で1時間近く並んで、中間点に行くエレベーターで並んで頂上に行くエレベーターで並んでと結局並んでる印象しか無いんですがチケット待ちの時に大道芸人のパフォーマーさんが居て、歩いている通行人さんのマネをしたり黒人の方を見つけると大声で「オバマ~!」とか「ネルソン・マンデラ!」と叫び笑いを誘って楽しませてくれました、これには並んでいたみんなが喜んでチップを渡していました。
(ワタシは想像以上に並んだのでパーキングチケット買い直しに行ったので、あまり見てないのと写真撮ってませんが…良い退屈しのぎになったようです)
上がるとパリ市内が全部見渡せます!
パリ最後の夜はワタシが凱旋門賞の後に毎回来るイタリアンのファミレスにて打ち上げ♪
ボロネーゼ
カルボナーラのピザ
牛肉のカルパッチョ
ジェノベーゼ
どれも美味しく頂いて荷物整理して翌日に備えました。
長い5週間の旅もあっと言う間に過ぎて、帰る日が来ました。
レンタカーを無事に返して出国手続きをしてフランスを後にしました、アブダビ・成田・と経由して伊丹空港まで帰ってくると疲れるよりも早くも次の旅に出たいなぁ~と(笑)
こんな長旅は一生に一度くらいかも知れませんが機会を作ってまたどこかに行けたらいいなぁと思うのでした。(とことん能天気ですハイ)
今回の旅でイギリス1800km、フランス7200km
両方ともミッションの車を全て一人で運転しました。
頑張ったワタシ(笑)
もし、こういう観光したい!って方が居たら運転手しながら案内しますよ。
だから誰か連れてって~~~