ダートの頂上決戦!
今週末は中央競馬のダート王を決める第16回チャンピオンスカップ(ダート1800m)が行われます。
昨年から舞台を中京に移して名称変更されましたが、創設時はジャパンカップの前日の土曜日に府中のダート2100mで行われてました。
今回の回顧は後藤浩輝騎手の手綱があっと言わせた2006年の第7回ジャパンカップダートです。
5連勝で一気に頂点へ!
創設以来初の日本馬のみで行われた第7回のジャパンカップダートはG1レース(地方交流含む)で2着8回の武豊騎手騎乗のシーキングザダイヤが圧倒的な人気で勝ったアロンダイトは4連勝中も7番人気での出走でした。
レースはメイショウバトラーが引っ張りフサイチリシャール、ヴァーミリアンと続きシーキングザダイヤは内の5番手、それを見るようにアロンダイトがポジションを取って、中団の内に2番人気のブルーコンコルド。
ゆったりしたながれのままレースが進み直線に向いてフサイチリシャールが先頭に立つと外からシーキングザダイヤと最内に入ったアロンダイト。
二頭の争いになったが残り200mでもう一度伸びたアロンダイトが1馬身1/4が突き離して5連勝のゴール(タイム2:08.5)
後藤騎手はG1四勝目を挙げました。
レースは勝負所から伸びたアロンダイトを狙ってゴールのガッツポーズまでバッチリでした!(まさか数年後にこんな思いで写真を振り返ることになるとは…)
シーキングザダイヤを突き離す
最後まで力強い伸び
5連勝のゴール
ガッツポーズ
ウイニングラン
G1四勝目の後藤騎手
G1ホースの仲間入り
これが最後の勝利となったアロンダイト
一躍5連勝でダート王に輝いたアロンダイト、その手綱を握った後藤騎手それぞれが輝いた2006年のジャパンカップダートでした。
それぞれが写真の中では今でも輝きを放っています!
写真展回顧
Gate J presents 第2回八人の写真家展「美 the thoroughbred」
に多数の来場くださいましてありがとうございました、この場を借りて厚く御礼申し上げます!
写真展の会場に来れなかった方、来て頂いてもワタシが居なかった方の為に今回の出品作品(10点・大阪はスペースの関係で8点展示)の解説をしたいと思います。
Kranji
シンガポールのクランジ競馬場で撮影。
馬場内のサルビアの赤と黄色が印象的な1枚、カラフルな競馬場を表現し組み写真でのバランスを考えた場合、非常に引き立ててくれる赤がいい仕事しました。
Sun Set
ベルギーのワロニー競馬場で撮影。
とてもコンパクトで馬との距離が近い競馬場、薄暮競馬で馬の写真を撮るにはとても魅力的な競馬場です、この写真は日没直前のレースで偶然にも太陽の所の馬群が開いてくれてイメージ通りに仕上がりました!
黄昏
ベルギーのワロニー競馬場で撮影。
パドックでの西日が印象的な1枚。
手前の馬と奥の木が遠近感を出してくれています、女性厩務員の金髪が光ってるのも良い感じです。
夏空
京都競馬場で撮影。
中京競馬場が改装の為、7月に代替競馬で行われた京都競馬場は夏の雲がとても刺激的でうまくレースと重なって撮れた貴重な1枚です。
希望へ向かって
中京競馬場で撮影。
口取り撮影から引き上げるシーン、馬の角度と太陽がバランスよく入った1枚です。
帰路
東京競馬場で撮影。
これも口取り撮影から戻る所で地下馬道の影の部分が黒くつぶれて馬のたてがみが動きがでて良い感じの1枚です。
光に包まれて
京都競馬場で撮影。
望遠レンズの絞り解放で光のキラキラを表現、こちらを向いた馬の右目が光っているところがポイント。
秋の気配
フランス、サンクルー競馬場で撮影。
日本では見れない多頭数での競馬、馬場内にある大きな木々が印象的な1枚。
出陣
京都競馬場で撮影。
1R前の騎手が整列し騎乗するシーンをイメージ的に表現、苦労して撮影したのでアングル、騎手の並び太陽の光と上手くハマってくれて満足な1枚。
残照
京都競馬場で撮影。
西日の京都をイメージで表現、デジタルならではの少し画像処理して自分のイメージに近いものを作り上げたお気に入りの1枚。
この中で1枚をあげるとするなら?
と質問がありましたが、ワタシ的にはそれぞれ思い入れがありますが今年撮影したということで「出陣」がオススメです♪
それとどんな事を考えて撮影してますか?という質問もありました。
「答えは何も考えてません」というのが正解です、相手が馬なのでこちらが考えて思い通りに行かない事がほとんどなので動きを予想したり、納得するまで数撮ったりします。
とにかくその場に居てカメラを構えていないと撮れない!ってことだけはいつも考えています。
八人の写真家展は来年も開催しますので楽しみにしていてください~ワタシも自分なりのアングルで作品作りに励もうと思います。