凱旋門賞
今年も世界最高峰のレースの一つ、パリロンシャン競馬場で行われる凱旋門賞の撮影に行って来ました。 前人未到の3連覇を目指す女王エネイブルに対し日本馬三頭(キセキ・ブラストワンピース・フィエールマン)が挑戦しさらに武豊騎手が地元のフランス馬(ソフトライト)で参戦し盛り上がりを見せました。
新装になって2回目となる凱旋門賞の開催となるので動線は分かっていて手探りの昨年よりもスムーズに色々と動けた今回、 パリロンシャン競馬場の雰囲気と土曜日に行われた3つのG1レース、そして日曜日に行われた7つのG1レースをお届けします。
パリロンシャン競馬場
昼前までかなりの量の雨が降ったパリでしたが競馬場に着くころには雨も上がり、撮影に支障の無いレベルまで回復しました。 いつもクールなムーア騎手をパドック内で撮影した際には満面の笑みがこぼれてました!
10月5日土曜日の3つのG1レース
この日は2レースにアラブのレース、アラビアントロフィー(芝2000m G1)、 6レースに今年からG1に昇格したロワイヤリュー賞 (芝2800m G1) 、8レースにカドラン賞 (芝4000m G1) と3つのG1レースが行われました。
2R Arabian Trophy des Juments アラビアントロフィー(芝2000m G1)
FX.Bertras騎手騎乗の RAAHAH (カタカナ表記難しい…涙)が混戦を制して優勝
6R Prix Du Royallieu ロワイヤリュー賞(芝2800m G1)
デットーリ騎乗の ANAPURNA(アナプルナ)が優勝し、ウイナーズサークルでは恒例のデットーリジャンプが披露されましたが正面で構えていたのに真横に飛んじゃってしまいちょっと残念な写真に…
8R Prix Du Cadran カドラン賞(芝4000m G1)
4000mの長距離戦のカドラン賞はT.Piccone(ピコーネ)騎乗のHOLDTHASIGREEN(ホールドザスアイグリーン)が優勝
日曜日は1レースから7つ連続のG1レース
14:15が1レースの発走時刻の日曜日のパリロンシャン競馬場、 1R PRIX MARCEL BOUSSAC-CRITERTUM マルセルブーサック賞(芝1600m G1)に武豊騎手が1番人気のサヴァランで出走しましたが7着でゴール、勝ったのは S.Foley 騎乗の ALBIGNA でした。
2R PRIX JEAN-LUC LAGARERE(GRAND CRITERIUM) ジャンリュック・ラガルデール賞(芝1600m G1) このレースにもヘルタースケルター(5番)で参戦した武豊騎手でしたが5着でゴール、勝ったのはバルザローナ騎手騎乗のVICTOR LUDORUM
3R ARABIAN WORLD CUP アラビアンワールドカップ(芝2000m G1)
ギュイヨン騎乗のEBRAZが優勝
なんか芦毛がいっぱいのレースです♪
4レース第98回凱旋門賞
3連覇を目指す女王エネイブル、日本馬三頭、また武豊騎手も地元馬で参戦と盛り上がりを見せた凱旋門賞! 今年ここまで順調に駒を進めて来たエネイブルがなかり視界良好な感じでしたが、土日共に朝方に降った雨の影響でかなりの重馬場 (フランスギャロ発表でTRES SOUPLE)になっており、重さに加えて滑る印象の強い馬場状態でした。 4レースまでに日差しが出ては来ましたが回復するほどでは無く、非常にタフな状況でのレースの発走時刻を迎えました。
ガイヤースが逃げる形でフィエールマンが続きマジカル、エネイブルが居て最後方のナガノゴールドまで縦長の展開に、フォルスストレート(偽りの直線)でフィエールマンが脱落すると4コーナーでマジカル、エネイブルの伸び脚がよく外からソットサス、ジャパンも追い上げてきてはいるものの残り300mで突き抜けたエネイブル、ここは3連覇濃厚と思えた残り100mから昨年このレース4着で前哨戦のフォア賞でキセキに勝利したヴァルトガイストが先に抜け出した女王エネイブルを一完歩ずつ追いつめて残り50mで交わすとそこから一気に1馬身3/4差をつけて優勝(タイム2:31.97)
武豊騎手のソフトライト6着、スミヨン騎手のキセキ7着、川田騎手のブラストワンピース11着、ルメール騎手のフィエールマンは最下位の12着でのゴールとなりました。
ブドー騎手は嬉しい凱旋門賞初制覇、管理するファーブル師は8勝目となりました。
5R PRIX DE L’OPERA オペラ賞(芝2000m G1)
ペリエ騎手騎乗のVilla Marinaが優勝、武豊騎手騎乗のCommesは4着
6R PRIX DE L’ABBAYE DE LONGCHAMP アベイユドロンシャン賞(芝1000m G1)
直線1000mのアベイユドロンシャン賞はTA.Eaves騎乗のGlass Slippersが優勝
7R PRIX DE LA FORET フォレ賞(芝1400m G1)
凱旋門賞を制したブドー騎手騎乗のOne Masterが優勝
なかなか中身の濃い2日間を過ごせましたが、今年も日本競馬界の悲願達成とはなりませんでした…
挑戦をしつづけないと夢は叶いません、ワタシがバリバリ撮れる内にその瞬間を撮れる日が来ることを願って!