2017 Dubai World Cup(ドバイワールドカップ)
3月の最終土曜日にドバイのメイダン競馬場で行われるドバイワールドカップ競走を含むドバイミィーティング!
今年の1月にアメリカで新設されたペガサスワールドカップ(1着賞金約8億円)に抜かれるまで世界最高賞金のレースとして君臨していたドバイワールドカップ(1着賞金約6億円)を筆頭に様々なカテゴリーのレースが用意され、今年も11頭の日本馬が各競走にエントリー(現地で調教中に故障したリアルスティールは回避して最終的に10頭がレースに出走)しワタシも自身10回目のドバイミーティング取材に行って来ました。
調教から取材撮影するので月曜の晩に現地のドバイ入り、しかし今年は例年にない雷雨や砂嵐などでいつもと違い肌寒い、そんなドバイ(メイダン競馬場)でした。
レース当日もサンダーストーム(雷雨)予報でしたが明け方まで土砂降りの雨もレースの時間にはあがりワタシの晴れ男っぷりもいかんなく発揮しドバイミーティングが開幕しました。(途中一瞬降られましたが…ほぼセーフでした)
先ずはレース当日を迎えお洒落に着飾った美女たちやイベントなどの華やかな雰囲気のメイダン競馬場をお届けします!
1レース Godolphin Mile(ゴドルフィンマイルG2 ダート1600m)
今年は1レースが Godolphin Mile(ゴドルフィンマイルG2 ダート1600m)に組み替えられて行われました、日本からはカフジテイク・福永騎手が出走しました。
明け方まで降り続いた大雨の影響で泥だらけのダートコース、各馬ともに厳しい条件でしたがアメリカのセカンドサマー(5番)が力強く抜け出して優勝、後方2番手追走から最後は追い上げを見せたカフジテイク(13番)は5着入線と力を見せました。
ダートのゴール付近の馬場状態…靴ぐちょぐちょに涙)
カフジテイク
2レース Dubai Kahayla Classic(ドバイカハイラクラシックG1 ダート2000m)
2レース Dubai Kahayla Classic(ドバイカハイラクラシックG1 ダート2000m)は純血アラブで行われ、例年1レースでドバイミィーティングの幕開けレースなのですが今年は2レースなのでなんか変な感じがしました。
日本馬出走しないアラブのレースなので1周目は後ろに下がってアングルを変えて撮影♪
レースはレダ(4番)が外から差しきって優勝!
3レース Dubai Gold Cup(ドバイゴールドカップG2 芝3200m)
3レース Dubai Gold Cup(ドバイゴールドカップG2 芝3200m)は長距離戦のマラソンレースのゴールドカップ、ビューティフルロマンス、ビッグオレンジといったメルボルンカップ出走組が走ったレースですが、スミヨン騎乗のヴァジラバッド(3番)がビューティフルロマンスをクビ捉えて接戦をものにしました。
4レース UAE Derby(UAEダービーG2 ダート1900m)
4レース UAE Derby(UAEダービーG2 ダート1900m)は昨年ラニが優勝しその後アメリカ三冠路線を歩み歴史的な一歩となったレースで、今年は二頭の日本馬が出走、アディラート(16番)・武豊騎手、エピカリス(10番)・ルメール騎手が出走しました。
勝ち馬にケンタッキーダービー優先出走権が与えられるこのレース、ヒヤシンスステークス勝ち馬のエピカリスは既に権利を得て居ますが世界を相手にどこまでやれるのかが見どころでした。
レースは好スタートからハナを切るエピカリス、続いて昨年ラニを勝利に導いた武豊騎手騎乗のアディラートが続き日本馬二頭が引っ張る形に!
直線に向いても手応え十分なエピカリスに対し、4コーナー手前で失速したアディラート、2年連続日本馬勝利に向けて懸命に追われるエピカリス、じわりじわりと外から差を詰めるスミヨン騎乗のサンダースノー、並んでゴールも内エピカリスが優勢に見えましたが判定はあっさりと外サンダースノーに上がりました。
スミヨン騎手は3・4レースと連勝となりました、地元ゴドルフィンの勝利にモハメド殿下が口取りに現れてファンは大喜び♪
ダートの泥がレンズに…(涙)
惜しくも僅差2着のエピカリス
アディラート
5レース Al Quoz Sprint(アルクオーツスプリントG1 芝1200m)
5レース Al Quoz Sprint(アルクオーツスプリントG1 芝1200m)は直線競馬の1200m戦、昨年まで1000mで行われてスタートしてすぐに両サイドに分かれてわぁ~っとゴールになだれ込んで来るカメラマン泣かせのレースでしたが、今年は1200mで普通の芝レースと同じ内ラチのレースとなり落ち着いて撮影出来ました。
ザライトマン(3番)が内から抜け出して優勝!
6レース Dubai Golden Shaheen(ドバイゴールデンシャヒーンG1 ダート1200m)
6レース Dubai Golden Shaheen(ドバイゴールデンシャヒーンG1 ダート1200m)日本からはディオスコリダー・フォーリー騎手が出走。
マインドユアビスケッツが直線で突き離して圧勝、ディオスコリダーは見せ場なく11着でゴールしました。
ディオスコリダー
7レース Dubai Turf(ドバイターフG1 芝1800m)
7レース Dubai Turf(ドバイターフG1 芝1800m)、このレース連覇を狙ったリアルスティールが火曜日の鼻出血により回避し日本馬はヴィブロス(モレイラ騎手)一頭に。
9番枠からスタートしモレイラ騎手に導かれてすっと内に潜り込んだヴィブロス(9番)、後方3番手でじっと脚を溜める。経済コースをロスなく回って直線に向くとすっと外に持ち出す神騎乗で残り200mから矢のように伸びて差しきり勝ち、昨年のリアルスティールに続き日本馬の連勝となりました。
返し馬
8レース Dubai Sheema Classic(ドバイシーマクラシックG1 芝2410m)
8レース Dubai Sheema Classic(ドバイシーマクラシックG1 芝2410m)日本からサウンズオブアース(4番)・ルメール騎手が出走。
ポストポンド、ハイランドリールといった芝中距離路線の強力馬が出走しましたがビュイック騎乗のジャックホブスが2馬身半離してあっと驚かせました、サウンズオブアースは柔らかい馬場が合わなかったのか7頭立ての6着と力を見せることは出来ませんでした…
サウンズオブアース
9レース Dubai World Cup(ドバイワールドカップG1 ダート2000m)
9レース Dubai World Cup(ドバイワールドカップG1 ダート2000m)はメインのドバイワールドカップ!世界のダートの強豪14頭が揃いました。
史上初の日本馬4頭が出走、アウォーディー(7番)・武豊騎手、アポロケンタッキー(1番)・ルメール騎手、ゴールドドリーム(3番)・モレイラ騎手、ラニ(4番)・ムーア騎手、
しかしレースの注目は昨年のブリーダーズカップクラシックで昨年のドバイワールドカップチャンピオンのカリフォルニアクロームを差しきり、今年に入り世界最高賞金のペガサスワールドカップも制しレーティング1位の現役最強馬アロゲート(アメリカ)でした。
世界の競馬ファンが注目する中、スタートでまさかの出遅れし最後方からの競馬となったアロゲート。
競馬に絶対は無い!と言われますが、ここでも波乱が起きるのか!?と場内はなんとも言えない歓声があがりました。
しかし3~4コーナーで楽に追走を開始し直線を3番手で迎えると残り300mでスパート!
一頭だけ次元の違う走りを見せて圧勝でゴール、アウォーディー5着、ラニ8着、アポロケンタッキー9着、ゴールドドリーム14着で入線。
最後方からの競馬(1周目)
アウォーディー
ラニ
アポロケンタッキー
ゴールドドリーム
なんかとんでもない走りを目の当たりにしました…
ちょっとやそっとじゃ太刀打ち出来るような相手では無いですね!?
凄い走りを見せてもらいました(軽く興奮してます)
今年もバタバタとしたドバイミーティング、忙しかったですがなんとか無事に終えることが出来ました、現地でお世話になった皆様ありがとうございました!
また来年、See You♪
最後にダートコースのキックバック(馬が蹴り上げる砂)がきついと言われますが今年は馬場状態が悪くとても悪いコンディションでした。
ワタシも内側に2台リモートカメラを仕掛けるのですが今年は跳ね返りがカメラやレンズに付着してえらいことになりました…
エピカリスの2枚目のリモート画像に砂がドーンと、メイン終わりに回収に行くと可哀想な事になってました(涙)
やはり良馬場が良いですね!