相馬野馬追 The Soma Nomaoi
毎年7月福島県南相馬市で行われる国の重要無形民俗文化財に指定されている相馬野馬追(そうまのまおい)
ワタシ自身20数年前に一度取材に行きましたが、今年とあるご縁があって久しぶりに取材に行きました。
今回は各郷(地区)に分かれて行われる一つの郷に密着する形で深く携わることが出来ました。
野馬追にかける人々の情熱をいっぱい感じながら撮影することが出来たので、皆様にもこの素晴らしい祭りが伝わればと思います。
相馬野馬追ホームページ
The Soma Nomaoi Englisu page
http://soma-nomaoi.jp/en/top-page/
1日目(宵祭り)
和装の馬具を装備された馬に陣羽織、野袴姿の武者達が騎乗する宵祭りは各郷が出陣式を行い、各々が集う神社に合流の後に雲雀が原の祭場地へと向かう行列が行われました。
今回ワタシがお邪魔したのは中の郷の一つの騎馬隊で中の郷の各騎馬隊は相馬太田神社にて合流して出陣の挨拶を氏神様にして雲雀が原への行列となります。
一つの騎馬隊が侍大将のお宅に集合して出陣の挨拶をして相馬太田神社を目指します!
途中で一般国道や踏切を越えたりと結構危険な道中であります。
相馬太田神社に到着した騎馬隊メンバー、ここで中の郷の他の騎馬隊と合流して氏神様に挨拶を済ませた後、再度スタートして雲雀が原を目指します。
雲雀が原に到着の面々、皆さん無事に辿り着きました。
行列の後はこの姿のままで行われる宵のり競馬が行われました。
2日目(本祭り)
相馬野馬追最大の盛り上がりを見せる本祭りは甲冑を身に纏い旗を挿した武者達全員が合流し雲雀が原祭場までの約3kmを騎馬行列するところから始まり、甲冑競馬にこのお祭りのハイライトである神旗争奪戦が行われて多いに盛り上がりました。
各陣営の旗を背負い、いざ出陣!
神輿が御本陣に安置し式典が行われた後に甲冑競馬がスタート!
1回に付き約10頭が競馬します、スタートのゲートは無く各馬のタイミングが揃ったらスタートです!
前日までの雨の影響で泥まみれになりながらの競馬は迫力が凄く、とても興奮しながら撮影しました!
本気のぶつかり合いが感じられてとても印象深いものになりました。
10回のレースが行われて甲冑競馬が終了、そしてメインの神旗争奪戦が行われます。
花火で打ち上げられた御神旗を風の流れを呼んで落ちてくるタイミングで木の鞭ですくう荒々しい祭りです、何百頭もの騎馬による熱き戦いがスタートします。
騎馬武者による旗の奪い合いは圧巻の一言です!
合計20発の花火が打ちあがり(神旗は40本)、その度に熱気溢れる荒々しい戦いが行われて神旗争奪戦は終了しました。
3日目(野馬懸・のまかけ)
相馬小高神社で行われる野馬懸は裸馬を追い込んで御小人(おこびと)と呼ばれる白装束を身に纏った若者たちが三頭の馬の中から屈強そうな馬に駒とり竿と呼ばれる御神水に浸された竿で印をつけた馬に、素手で捕まえて神社に奉納し神馬とする神事です。
これも躍動感溢れて迫力満点の祭りでした。
野馬懸にて今年の相馬野馬追祭りの全てが終了しました、南相馬野熱い3日間。
関係者の方の努力と苦労と楽しみがビシビシと伝わった祭りとなりました。
この祭りでお世話になった皆様ありがとうございました!