第60回(1999年)菊花賞回顧 渡辺薫彦騎乗・ナリタトップロード

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3強が分け合った冠

今週日曜日は三冠レースの最後を飾る3000mで争われる菊花賞!

今年、圧倒的な強さで二冠を制したドゥラメンテ号が故障により休養しているのが残念ですが新たなスターが生まれそうな予感がします。

今回の回顧は1999年の第60回菊花賞でナリタトップロードがテイエムオペラオーとの激闘を制して菊花賞馬に輝いたときの話です。

この年の牡馬クラシック戦線が始まる前はアドマイヤベガとナリタトップロードが主役でしたが一冠目の皐月賞で5番人気ながら4連勝で皐月賞を制したテイエムオペラオーを加えての3強の争いとなりました。

中でもダービーは三頭の見応え十分な最後の争いで先に仕掛けたテイエムオペラオーを狙い澄ましてナリタトップロード&渡辺薫彦がセリ落とすとさらにワンテンポ仕掛けを遅らせたアドマイヤベガ&武豊が大外から差し切るというユタカマジックが炸裂し史上初の連覇を達成し最後の一冠の菊花賞はナリタトップロードには負けられない一戦でした。

 

第60回菊花賞

3強が揃って出走した第60回菊花賞、1番人気に支持されたのはダービー馬で前走のトライアルの京都新聞杯も勝って挑むアドマイヤベガ。

2番人気に皐月賞馬のテイエムオペラオー、ナリタトップロードは3番人気での出走となり3強に人気が集中しました。

秋晴れの中でスタートした菊花賞はゆったりとした流れでレースが進みナリタトップロードは先行集団の直後につけて、アドマイヤベガとテイエムオペラオーは並んで追走、淡々とレースが進んで4コーナーを回ると前がパッと開けたナリタトップロードに対し、テイエムオペラオーは外に振られて追われるもナリタトップロードにクビ差届かず2着、アドマイヤベガも伸びてくるものの6着までで人馬共に嬉しいG1勝利となり三冠レースはそれぞれが一冠づつ分け合う形となりました。

 

先に抜け出してゴールを目指す

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最後までしっかりと伸びる

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テイエムオペラオーの猛追を振り切った

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嬉しいG1初勝利

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渡辺騎手と名コンビ

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重賞3勝目が菊花賞

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とてもファンの多い馬でした

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菊花賞馬に輝いたナリタトップロードでしたが、その後G2は4勝しますがG1勝利には手が届きませんでした…

ライバルのテイエムオペラオーが4歳時にG1五勝を含む8連勝するなど手の付けられない大活躍で8連勝中のうちの2回の2着が精いっぱいという感じでした。

しかしファンの多いナリタトップロードはJRAヒーロー列伝ポスターになるなど記憶に残る名馬となりました。

 

今年は二冠馬が不在の菊花賞

どんなドラマが生まれて新たな主役が登場するのか今から楽しみです!?

第76回菊花賞は10月25日の京都競馬11レース、15:40発走です!