第六回サウジカップ(The Saudi Cup)坂井瑠星騎乗・フォーエバーヤング優勝


世界最高賞金のレース・サウジカップ

ここ数年の2月の恒例行事となっているサウジカップデーの撮影に今年も行って来た。

メインレースのサウジカップには超強力な日本馬のダートの猛者が集結し、世界の強豪とのチャンピオン決定戦の様相となった。

しかしながら直前で昨年のブリーダーズカップクラシック1着馬シエラレオーネ、一昨年のブリーダーズカップクラシック馬のホワイトアバリオが揃って回避し、リベンジは持ち越しとなった。

先ずはキングアブドゥルアジーズ競馬場の雰囲気と、金曜日に行われたインターナショナルジョッキーズチャレンジの様子をお届けします。

4戦で争うインターナショナルジョッキーズチャレンジ、日本からは永島まなみ騎手が参戦。

インターナショナルジョッキーズチャレンジ
男女7人づつの14人で争われるインターナショナルジョッキーズチャレンジは4つの競走(1,600メートルダート、1,400メートルダート、1,200メートル芝、2,100メートル芝)で行われ、以下のポイントシステムの合計点で個人表彰を競います。

今年の参加騎手は以下の14名。

Hollie Doyle(ホリー・ドイル)
Maryline Eon(マリリン・イオン)
Ricardo Ferreira(リカルド・フェレリア)
Rachel King(レイチェル・キング)
Manami Nagashima(永島まなみ)
Sofia Vives(ソフィア・ヴァィヴス)
Kelly Myers(ケリー・マイヤーズ)

Mohammed AlDhaham(モハメド・アルダハム)
James McDonald(ジェームス・マクドナルド)
Oisin Murphy(オイシン・マーフィー)
Tadhg O’Shea(タグ・オシェア)
Christophe Soumillon(クリストフ・スミヨン)
John Velazquez(ジョン・ヴェラスケス)
Sibylle Vogt(シビル・ヴォート)

1着 15ポイント
2着 10ポイント
3着 7ポイント
4着 4ポイント
5着 2ポイント

それぞれの獲得ポイントで優勝騎手が決まります!

インターナショナルジョッキーズの第1戦はダート1600mで争われMohammed AlDhaham(モハメド・アルダハム)が優勝

インターナショナルジョッキーズの第2戦はダート1400mで争われMohammed AlDhaham(モハメド・アルダハム)が優勝

インターナショナルジョッキーズの第3戦は芝1200mで争われOisin Murphy(オイシン・マーフィー)が優勝

インターナショナルジョッキーズの最終戦となる第4戦は芝2100mで争われRachel King(レイチェル・キング)優勝

2勝を挙げて30ポイントを獲得したMohammed AlDhaham(モハメド・アルダハム)が優勝となりました! 25ポイントのレイチェルキングが2位、3位ジェームスマクドナルド21ポイント。
日本から参戦の永島まなみ騎手はポイント無しの11位タイとなりました。

サウジカップデー

土曜日のサウジカップデーも好天に恵まれて、良いコンディションの中で競馬が行われた。

日本馬の出走したレースを振り返ります。

3rサウジダービー(ダート1600m G3)

シンフォーエバー(牡3歳 栗東・森 秀行厩舎)菅原明良騎手
ミストレス(牝3歳 栗東・矢作 芳人厩舎)坂井瑠星騎手
ミリアッドラヴ(牝3歳 栗東・新谷 功一厩舎)西村淳也騎手が出走。

ビーズリー騎乗のゴールデンヴェコマがシンフォエーバーを差し切り優勝。

シンフォエーバー2着、ミストレス4着、ミリアッドラヴは着外でゴール。

4rリヤドダートスプリント(ダート1200m G2)

ガビーズシスター(牝4歳 美浦・森 一誠厩舎)ルメール騎手
ジャスパークローネ(牡6歳 栗東・森 秀行厩舎)団野大成騎手
チカッパ(牡4歳 栗東・中竹 和也厩舎)武豊騎手
リメイク(牡6歳 栗東・新谷 功一厩舎)川田将雅騎手
イグナイター(牡歳 園田・新子 雅司厩舎)が出走。

ジョン・ヴェラスケス騎乗のストレートノーチェーサーが完勝。

ガビーズシスターが3着、リメイク7着、ジャスパークローネ9着、チカッパ10着、イグナイター11着でゴール。

6rネオムターフカップ(芝2100m G2)

キラーアビリティ(牡6歳 栗東・斉藤 崇史厩舎)マーフィー騎手
シンエンペラー(牡4歳 栗東・矢作 芳人厩舎)坂井瑠星騎手

武豊騎手も昨年の凱旋門賞でコンビを組んだアルリファー(牡5歳 J.オブライエン厩舎)で出走。

逃げたシンエンペラーがそのまま後続を突き放して完勝!

アルリファー3着、キラーアビリティ10着でゴール。

7r1351ターフスプリント(芝1351m G2)

アスコリピチェーノ(牝4歳 美浦・黒岩 陽一厩舎)ルメール騎手
ウインマーベル(牡6歳 美浦・深山 雅史厩舎)松山弘平騎手
テンハッピーローズ(牝7歳 栗東・高柳 大輔厩舎)津村明秀騎手が出走。

逃げたウインマーベル(2着)が勝利目前に外からアスコリピチェーノが差し切り勝ち。

テンハッピーローズは7着でゴール。

8rレッドシーターフハンデキャップカップ(芝3000m G2)

ビザンチンドリーム(牡4歳 栗東・坂口 智康厩舎)マーフィー騎手が出走。

後方待機から直線で鋭く伸びたビザンチンドリームが優勝、日本馬の3連勝となった。

9rサウジカップ(ダート1800m G1)

ウィルソンテソーロ(牡6歳 美浦・高木 登厩舎)川田将雅騎手
ウシュバテソーロ(牡8歳 美浦・高木 登厩舎)菅原明良騎手
フォーエバーヤング(牡4歳 栗東・矢作 芳人厩舎)坂井瑠星騎手
ラムジェット(牡4歳 栗東・佐々木 晶三厩舎)三浦皇成騎手が出走。

メインレースのサウジカップ、積極的な競馬をみせたフォーエバーヤング、手応え抜群で4コーナーを回るロマンチックウォリアー。

一旦は先頭を譲るも、勝負根性を見せて差し返しフォーエバーヤング優勝。

2着にロマンチックウォリアー、3着ウシュバテソーロ、4着ウィルソンテソーロ、6着ラムジェットと上位入線となった。

坂井瑠星騎乗のフォーエバーヤングが香港の英雄ロマンチックウォリアーの死闘を制して海外G1レース初優勝。

管理する矢作芳人調教師は23年パンサラッサに続きこのレース2勝目となった。

関係者の皆様おめでとうございます!

とてもエキサイティングなアラビアンナイトとなった、第6回サウジカップデーだった。