新装パリロンシャン競馬場
世界最高峰のレースの一つ凱旋門賞!
毎年10月第一日曜日に行われる名物レースでスタンドの改修工事が終わり、3年ぶりにロンシャン競馬場(名称はパリロンシャン競馬場に変更)での開催となりました。
日本からは先日、前人未踏のJRA4000勝を達成した武豊騎手が騎乗するクリンチャーが参戦するというのでワタシも取材にやって参りました。
先ずは近代的なスタンドに様変わりした競馬場の雰囲気からお届けします。
第97回凱旋門賞(Qatar Prix de l’Arc de Triomphe)
日曜日はお客さんの入りもよく賑やかなスタンドを馬の楽隊が彩ります♪
日曜日の4レースに組み込まれた第97回凱旋門賞(Qatar Prix de l’Arc de Triomphe 芝2400m G1)は現地時間16:05発走(日本時間23:05)で最終的に19頭で 争われました。
昨年の覇者で故障明けのオールウェザー戦で貫録勝ちしたエネイブルが史上7頭目で史上初の異なる競馬場での凱旋門賞制覇!となるのか?
斤量有利な3歳勢の巻き返しなるか? 日本競馬界悲願の勝利なるか?? 非常に楽しみな一戦となりました。
レースは1番枠から好スタートの武豊騎乗のクリンチャーが内の4番手というポジションをキープ、すかさずすぐ外にデットーリ騎乗のエネイブルがいてシーオブクラスは後方2番手というマイポジション。
淀みのない流れで向う正面の坂を上ってフォルスストレートに入った時点で逃げた前の2頭を捉えようとするクリンチャーとエネイブル! 二頭の一騎打ちで直線を迎えるのか!?と心拍数が上がりかけたのも束の間、最後の直線を迎えると余力の無いクリンチャーを尻目に デットーリ騎手の気合いに応えるかのように弾けながら加速するエネイブル、残り200mで連覇が濃厚になると場内は大歓声に包まれビクトリーロードを一直線!と思われた馬場の真ん中を通って道中後方から直線一気を狙った3歳牝馬のシーオブクラスが一完歩づつ詰め寄って最後は並んでゴール!
しかし短クビ差しのいだエネイブルが 史上7頭目の連覇を飾り、鞍上のデットーリ騎手はこのレース6勝という快挙を達成(タイム2:29.24)
日本期待のクリンチャーは直線で失速し17着でのゴールとなりました。
今年もデットーリ劇場で幕を閉じた凱旋門賞、日本競馬界の悲願はまたしても来年以降に持ち越しとなり、ちょっと歯がたたない感じの欧州馬の強さですが挑戦しないことには始まりません。
ワタシの競馬写真人生において歓喜の瞬間を捉えるべく、備えたいと思います。
現地でお世話になった皆様ありがとうございました!