第四回サウジカップ(The Saudi Cup) 吉田豊騎乗・パンサラッサ優勝


2年ぶり3度目のサウジカップ取材

競馬のレースで世界最高賞金を誇るサウジカップ、現地時間で金曜日のインターナショナルジョッキーズチャレンジと土曜日のサウジカップデーの様子をたっぷりとお届けします。

2年ぶりのキングアブドゥルアジーズ競馬場は随所にマイナーチェンジが施されており、一番はパドックの位置がスタンド前から1コーナー寄りに移動したこと、以前のパドックの位置がウイナーズサークルと後検量の場所になりスタンド前が広くなっていました。

内馬場にもVIP用の観覧スタンドが出来ていたり、パドック横にレース当日の厩舎エリアが出来ていたりパビリオン施設が出来ていたりと進化のスピードが速いです!

少しでも競馬場の雰囲気をお届け出来る写真からどうぞ~

インターナショナルジョッキーズチャレンジ

金曜日のメインイベントは男女7人づつの14人で争われるインターナショナルジョッキーズチャレンジは4競走(1,600メートルダート、1,400メートルダート、1,200メートル芝、2,100メートル芝)で行われ、以下のポイントシステムの合計点で個人表彰を競います。

1着 15ポイント
2着 10ポイント
3着 7ポイント
4着 4ポイント
5着 2ポイント

それぞれの獲得ポイントで優勝騎手が決まります!
出場女性騎手
C.Jones(ジョーンズ)
C.Sutherland(サザーランド)
D.Santiago(サンティアゴ)
V.Alonso(アロンソ)
J.Alvez(アウヴェス)
S.Spratt(スプラット)
J.Mason(メイソン)

出場男性騎手
F.Dettori(デットーリ)
J.Moreira(モレイラ)
Y.Kawada(川田将雅)
B.Murzabayev(ムルザバエフ)
L.Saez(サエズ)
A.Alawfi(アラフィ)
N.Alanazi(アラナジ)


日本からは川田将雅騎手が出場し、日本でもおなじみのデットーリ騎手・モレイラ騎手・ムルザバエフ騎手などが出場メンバーに名を連ねています。

第1戦はダート1600mで争われ内を突いたサエズ騎手が優勝!

第2戦はダート1400mで争われメイソン騎手が優勝
川田将雅騎手が3着に入り7ポイントを獲得しました。

第3戦は芝1200mで争われ先に抜け出した川田将雅騎手に外、デットーリ・内、ムルザバエフ騎手との激しい叩き合いの末、ムルザバエフ騎手が優勝

2着にデットーリ騎手、3着に川田将雅騎手が入り優勝争いに加わりました!

最終戦となる第4戦は芝2100mで争われ直線で抜け出すと後続を突き放して川田将雅騎手が優勝、これでポイントを1勝3着2回で29として総合2位になりました。
1位は1着1回、2着2回で37ポイントのサエズ騎手、3位は27ポイントのメイソン騎手。

サウジカップデー当日

この日も快晴で暑いくらいの好天に恵まれ絶好の競馬日和となりました、日本から5レースに20頭が出走するとあって出走前は楽しみな反面、スタートしてしまうと時間に追われてバタバタと過ぎていく国際競走がたくさんある日のあるあるな1日、昨年4勝を挙げてジャパンデーとなったキングアブドゥルアジーズ競馬場、今年も強力なラインナップで期待しながら発走時刻を待ちました。

1レースはジョッキークラブローカルH(ダート1800m)はモラレス騎手騎乗のSALFANが優勝

2rオバイヤアラビアクラシック(ダート2000m)はAlfouraidi騎手騎乗のTILAL AL KHALEDIAHが優勝

3rネオムターフカップ(芝2100m G3)はクローリー騎手騎乗のMOSTAHDAFが優勝
芝レースのネオムターフカップ、登録時点で日本からデアリングタクトが出走予定でしたが故障の為遠征中止となり日本馬の出走はありませんでした。

4r・1351ターフスプリント(芝1351m G3)
日本からは連覇を目指すソングライン(牝5歳 林厩舎)、バスラットレオン(牡5歳 矢作厩舎)、ラウダシオン(牡6歳 斉藤厩舎)、レシステンシア(牝6歳 松下厩舎)が出走。
逃げた坂井瑠星騎手騎乗のバスラットレオンが最後まで粘って日本馬がこのレース連覇となりました。
レシステンシアは5着、ラウダシオン9着、ソングライン10着でゴールでした!

5rレッドシーターフH(芝3000m G3)
日本からはシルヴァーソニック(牡7歳 池江)、エヒト(牡6歳 森)が出走しました。
好位追走のシルヴァーソニックが直線で抜け出すと後続を突き放して優勝、昨年のステイフーリッシュに続く連覇と4rに続き日本馬の連勝となりました。
エヒトは7着でゴール

6rサウジダービー(ダート1600m G3)
日本馬はコンティノアール(牡3歳 矢作厩舎)、デルマソトカゲ(牡3歳 音無厩舎)、エコロアレス(牡3歳 森厩舎)、フロムダスク(牡3歳 森厩舎)が出走。
前の二頭の争いから外のモラレス騎手騎乗のコミッショナーキングがせり勝ち、デルマソトカゲが3着・コンティノアールが5着に入線、エコロアレス・フロムダスクは着外に…

7rリヤドダートスプリント(ダート1200m G3)
日本馬はダンシングプリンス(牡7歳 宮田厩舎)、ジャスティン(牡7歳 矢作厩舎)、リメイク(牡4歳 新谷厩舎)、リュウノユキナ(牡8歳 小野厩舎)が出走。
デットーリ騎手騎乗のエリートパワーが桁違いの強さで圧勝、騎手生活最後の騎乗となった福永祐一騎手騎乗のリメイクが日本馬最先着の3着、ジャスティン4着、ダンシングプリンス5着、リュウノユキナ6着で入線。

メインレースのサウジカップにはカフェファラオ(牡6歳 堀厩舎)、クラウンプライド(牡4歳 新谷厩舎)、ジオグリフ(牡4歳 木村厩舎)、ジュンライトボルト(牡6歳 友道厩舎)、パンサラッサ(牡6歳 矢作厩舎)、ヴァンドギャルド(牡7歳 藤原厩舎)の6頭の日本馬が出走。
逃げた吉田豊騎手騎乗のパンサラッサが最後まで脚色が衰えずにカントリーグラマーの猛追を抑えて逃げ切り勝ち、日本馬がサウジカップを制しました。
3着にカフェファラオ、4着にジオグリフ、5着にクラウンプライドと上位入線しジュンライトボルト7着、ヴァンドギャルドは11着でゴール

第4回目で世界最高賞金のレース、サウジカップを日本馬が制するシーンに立ち会うことが出来ました!

ゴールの瞬間は感動して鳥肌ものでした、歴史的な一瞬を目の当たりにして(レンズ越しですが)そのシーンを永遠に留める事が出来て幸せに感じます。

またこういうシーンを捉えるべく日々精進あるのみと再認識しました、次のドバイでも日本馬の活躍シーンを収めたいと思います。 あ、もちろん日本の競馬も毎週撮りますよ♪

現地木曜日朝の朝食会で地元スポーツテレビのインタビューを受けました「あなたの注目馬は?」と聞かれ「パンサラッサ!」と答えたのでどこかで映像が流れるかも?です、もちろん片言の英語で…w

Photo By T.Arita