2021 Dubai World Cup(ドバイワールドカップ)


ドバイワールドカップデーへの険しい道のり

新型コロナウイルス感染拡大を受けて昨年は中止(延期)となったドバイワールドカップデー!

昨年は記念すべき第25回開催という節目でしたが、今年第25回開催として無事に開催されました。

国内の中央競馬がフリーカメラマンへの規制が続く中で毎年行っているドバイワールドカップデーが開催されるとあれば、確実に撮れるこちらをチョイスするのが正解かな?ということで行く準備をしておりました。

が、日曜日の晩出発で予定を組んでいたのですが、その週の水曜日に腹部の激痛により救急搬送されそのまま入院ということになりました… 結石かな?と思った痛みは「結腸憩室炎」という病気で担当医師によれば1週間は入院やね!と無情のドバイは諦めて下さいと言う。

しかしドバイへの思いを簡単には諦めれずに、出発予定日を変えて火曜日か遅くとも水曜日に出発すればなんとか行けるのでは無いかと考え入院中に飛行機の変更など済ませて回復を待ちました。

結局、1週間後の水曜日の午前中に退院が決まりその日の晩の成田発にてドバイへ移動しました。

2年ぶりのメイダン競馬場

木曜日の早朝にドバイへ到着しホテルに荷物を預けたその足でメイダン競馬場へ、日本馬の調教時間には間に合わずでしたが久しぶりのこの感じ(馬に近い)にパチリ、最近のワタシのお気にいりの魚眼レンズが大活躍♪

この日の正午にカメラマンミィーティング(これに参加しないとレース当日に撮影出来ない)があり、例年より少ないながらも世界のカメラマンとも交流し体調を気遣ってもらいました♪

ドバイワールドカップデー

無観客開催となったドバイワールドカップデー、この日は快晴で記憶が最高37℃まで上がるという暑くなりそうな1日。 出走する日本馬12頭も暑さに負けずに頑張ってもらいたいと思いつつも、こちらもバテずに最後まで頑張ろうと思うのでした。

1レース Dubai Kahayla Classic(ドバイカハイラクラシックG1 ダート2000m)
純血アラブで行われるカハイラクラシック、日本でもおなじみのメンディザバル騎乗のDERYANが接戦を制し優勝

2レース Godolphin Mile(ゴドルフィンマイルG2 ダート1600m)
日本からはデュードヴァン(牡4歳 美浦・加藤 征弘厩舎 L.デットーリ騎手)が出走。
T.O’Shea騎乗のシークレットアンビションが優勝、デュードヴァンは終始後方のまま13着という結果になりました。

 

3レース Dubai Gold Cup(ドバイゴールドカップG2 芝3200m)
J.Fanning騎乗のSUBJECTIVISTが優勝、2着に日本で大人気のミシェル騎手が入りました。

4レース Al Quoz Sprint(アルクオーツスプリントG1 芝1200m)
直線競馬のアルクオーツスプリントは内外に分かれての大激戦、ムーア騎乗のEXTRAVAGANT KIDが接戦を制した!

5レース UAE Derby(UAEダービーG2 ダート1900m)
日本からはタケルペガサス(牡3歳 美浦・加藤 征弘厩舎 R.ムーア騎手)
ピンクカメハメハ(牡3歳 栗東・森 秀行厩舎 戸崎圭太騎手)
フランスゴデイナ(牡3歳 栗東・森 秀行厩舎 J.ロザリオ騎手)
勝ったのはW.ビュイック騎乗のレベルスロマンス、期待の日本馬は見せ場を作れず…タケルペガサスが4着、フランスゴデイナ6着、ピンクカメハメハ10着でゴール

6レース Dubai Golden Shaheen(ドバイゴールデンシャヒーンG1 ダート1200m)
日本からはコパノキッキング(せん6歳 栗東・村山 明厩舎 W.ビュイック騎手)
ジャスティン(牡5歳 栗東・矢作 芳人厩舎 坂井琉星騎手)
マテラスカイ(牡7歳 栗東・森 秀行厩舎 戸崎圭太騎手)
レッドルゼル(牡5歳 栗東・安田 隆行厩舎 R.ムーア騎手)が出走。
C.デイヴィッド騎乗のゼンデンが優勝、外から鋭く伸びたレッドルゼルが2着、コパノキッキング5着、ジャスティン11着、マテラスカイ12着

7レース Dubai Turf(ドバイターフG1 芝1800m)
日本からはヴァンドギャルド(牡5歳 栗東・藤原 英昭厩舎 M.バルザローナ騎手)が出走。
中団待機から内をついて伸びるも2着のヴァンドギャルド、勝ったのはデットーリ騎乗のロードノース! ウイナーズサークルではおなじみのデットーリジャンプを披露。

8レース Dubai Sheema Classic(ドバイシーマクラシックG1 芝2410m)
日本からはクロノジェネシス(牝5歳 栗東・斉藤 崇史厩舎 北村友一騎手)
ラヴズオンリーユー(牝5歳 栗東・矢作 芳人厩舎 O.マーフィー騎手)が出走。
三頭の激しい攻防も最後はミシュリフが一伸びしてクビ差先着しクロノジェネシス(2着)、ラヴズオンリーユー(3着)を下して優勝、騎手D.イーガン、サウジカップ(ダート)に続き芝のビッグレースをコースレコードで制す離れ業を披露した。

9レース Dubai World Cup(ドバイワールドカップG1 ダート2000m)
メインレースのドバイワールドカップには日本からはチュウワウィザード(牡6歳 栗東・大久保 龍志厩舎 戸崎圭太騎手)が出走。
中団追走から内を狙って伸びるチュウワウィザード、しかし前に居たL.サエス騎乗のミスティックガイドが止まらずに2着でゴール

最高気温40℃にも達したといわれる暑い中で日本馬が12頭出走し2着4回という結果に終わりましたが世界に日本馬の強さは示せたドバイワールドカップデー、個人的には一つでも勝ってもらいたかった(フリーカメラマンとしては仕事量が大きく変わってくるので…)ですが、この状況下で世界に挑戦した陣営には頭が下がる思いです。 また次の機会に日本馬の勝利をお届け出来ると信じて精進したいと思います。

このコロナ禍で無事に開催出来たドバイレーシングクラブの尽力にもお礼を言いたいと思います!